佐原の大祭秋祭り

 千葉県香取市の祭りです。佐原の大祭とは毎年7月の夏祭り(本宿祇園祭)、10月の秋祭り(新宿祇園祭)の総称で、秋祭りは小野川より西側の地域で行われます。(2013年撮影)


 佐原は古くから水郷で栄えた町で、市街地を流れる小野川沿いには明治・大正期に建てられた歴史ある建物が立ち並びます。市の玄関口となる佐原駅は、小江戸ともいわれるこれらの町並みを模した造りになっており、趣があります。



 土曜日の13時頃現地入りすると、全14台の山車が統一巡行する「揃い曳き」が始まったところでした。金曜日・日曜日は、山車はそれぞれの町内で別個に曳き回されますが、土曜日のみ香取街道に整列したのち、統一して巡行されます。佐原の大祭の山車は、上部に源義経や浦島太郎など、歴史上・神話上の人物を模った大人形が乗っていることが特徴となっています。


 小野川沿いの景観地区でも統一運行がありました。



 山車の巡行時、前方では若手が二本の棒で車輪の角度を変えながら進む方向を調整します。また、前方の引き綱を持つのは女性や子供が中心で、男性・若手は山車の後方から背中で押して力をかけます。このような押し方をする山車は初めて見ました。


 統一巡行後、例祭年は個別行動の「乱曳き」となりますが、3年に一度の本祭年は年番引継ぎ行事のため、再び全ての山車が香取街道に整列します。この時の14台の並び順は全て決まっており、先頭の山車が年番として祭りの進行一切を取り仕切るそうです。年番は3年交替で、本祭年の引継ぎ行事をもって先頭の山車が最後尾に下がり、二番手の山車が新たな年番となります。


 18時過ぎ、日暮れとともに山車がライトアップされ、年番引継ぎ行事が始まります。




 これまで3年間年番を務めてきた上宿区の源義経が、新年番の新橋本区・小野道風に見送られ、最後尾へと下がります。次に年番となるのは数十年先だというのですから、気が遠くなるような話です。


 その後約1時間半ほど、ライトアップされた山車の下を観客らが行きかいます。




 19時半過ぎ、山車が各々の町内に帰る曳き別れとなります。それまで快晴に恵まれていたものの、曳き別れが始まると同時に豪雨となり、残念ながら途中で引き上げてきました。

開催日
 毎年10月第二土曜日を中心とする金・土日曜日
メモ
 寅・巳・申・亥年が本祭年、その他が例祭年。
 金・日曜日は各々の山車が独自に自町内を曳きまわし、統一しての行動は無い。
 土曜日は、例祭年は11時半に香取街道に山車が勢揃いした後、手踊りの総踊り、山車統一巡行がある。
 本祭年は11時半頃勢揃い・12時過ぎから統一巡行の後、再び山車の勢揃いと年番引継ぎ行事がある。
 佐原駅から香取街道までは徒歩20分程度。祭り終了後に千葉・東京まで帰着可能だが、1時間に1本程度しか電車が運行されていないので、時刻には注意すること。臨時電車は夕方の速い時間帯に1本あるのみで、その他は通常ダイヤどおりの運行である。開催地の現市名は香取市だが、祭りの最寄駅ならびに市の中心駅は佐原(さわら)駅であり、隣の香取駅は住宅街の無人駅である。