木古内町寒中みそぎ祭り

 北海道の道南、青函トンネルの玄関口にある木古内町で行われる祭りです。毎年1月13日から15日にかけ、酷寒の中4人の若者たちが水ごりや寒中みそぎを行います。これに合わせ、物産イベントなどの寒中みそぎフェスティバルも同時開催されます。(2012年撮影)


 木古内町は青函トンネルの北海道側基点にあり、北海道新幹線開通後は新幹線駅も設置されます。新幹線がまだ開通していない2012年現在においても、木古内駅には函館青森間の特急がほぼ1時間間隔で停車しており、北海道の地方都市にしては交通の便は良いです。みそぎ祭りは全て駅の徒歩圏内で開催されますので、よほど冬道の運転に慣れた方以外はJRで訪問するのが無難です。


 祭りは1月13日夜、佐女川神社での参籠報告祭で始まり、この時より4人の若者達が神社に篭ります。若者達は行修者とよばれ、一度選ばれると4年間続けて参加することとされており、1年目は弁財天、2年目は山の神、3年目は稲荷、4年目は別当のご神体を受け持ちます。行修者はこのときから不定期に水ごりを繰り返すそうですが、観客向けにイベント化されているのは14日の夜からになります。



 14日17時半、木古内駅の東500mにあるみそぎ広場で開会式が行われ、駅の西500mにある佐女川神社に向けみこし行列がスタートします。2012年度のこの日は猛吹雪に見舞われましたが、みそぎ祭りは荒天決行とのことで予定通りスタートしました。


 みそぎ行列は約30分ほどかけ町内を練り歩き、18時頃佐女川神社に到着します。


 行列が境内に到着すると、特設ステージではみそぎ太鼓の奉納や餅まきなどが行われます。


 19時頃、この日のメインとなる神社での水ごりが始まります。高台にある社殿から4人の行修者が現れ、階段下にある水ごり場へと向かいます。




 マイナス7度の猛吹雪の中、4人の行修者達は互いに水を掛け合い、身を清めます。見ているだけでも凍えてしまい、カメラのシャッターを押す指が動かなくなるほどの寒さの中、裸で水をあびるのだからすごいです。


 翌15日は、10時より寒中みそぎフェスティバルが行われ、特産品の販売やあたたかい汁物の振る舞いがありました。


 みそぎ広場には、この日の気温マイナス8度、海水温2度との表示がありました。



 隣接するみそぎ浜では、11時頃より大漁旗をなびかせた漁船による船団パレードやみそぎ太鼓が行われ、海水沐浴を前に場を盛り上げます。


 11時50分、ご神体を抱いた4人の行修者が浜に到着し、メイン行事の寒中みそぎが始まります。



 ふんどし姿の行修者達は、ご神体を胸に一斉に海水に飛び込み身を清めます。


 海から上がった行修者達は、観客の前で再び水ごりを行い、浜での行事が終わります。


 その後、みそぎ広場では特産のホタテ貝を高く積み上げるホタテビルダー選手権や、餅まき、抽選会などのイベントがありました。


 14時頃、浜で休憩していた行修者達が佐女川神社へと戻り、全ての行事が終了します。

開催日
 毎年1月13日から15日 荒天決行
メモ
 メインとなる水ごり、みぞぎは、14日19時頃より佐女川神社境内、15日11時50分頃よりみそぎ浜にて行われる。広場・浜は駅から徒歩5,6分、神社は駅から徒歩20分程度。上記以外にも、13日18時頃から15日10時頃にかけ、神社境内では随時水ごりが行われるが、時間・頻度はその年の別当(リーダー)に任されており不定、時間が合えば見学可能。
 関連イベント(みそぎフェスティバル)は14日18時から19時頃まで神社境内、15日10時から14時頃までみそぎ浜・広場で開催される。14日のみそぎ広場は行列のスタート地点となっているだけで、ここでのイベントは無い。
 町内には宿泊施設が4軒しかなく、祭り当日の宿の確保は困難だが、JRを使えば函館宿泊での見学も容易。2012年現在のダイヤでは、祭り終了後に函館、青森まで移動可能であり、祭りは全てJR木古内駅の徒歩圏で開催されるので、冬道の運転に慣れた近場の方以外は、どう考えてもJRで訪問したほうが利口である。会場周辺・木古内駅徒歩圏にはコンビニが存在しないので、細かな物資は函館、青森で調達したほうがよい。
 境内のみずごり撮影、浜での沐浴撮影の際は、高めの脚立があると便利。また、浜での沐浴は波打ち際での撮影となるので、防水のビニール長靴があると動きやすい。なお、北海道新幹線開通により、2018年以降は交通状況に大幅な変化が予想される。(いずれも2012年現在)
撮影日:
カテゴリ: 北海道