船越屋ハーリー

 石垣島北部・伊原間集落の海神祭です。ハーリー船を担いで陸上を渡る船越(フナクヤ)行事が見どころとなっています。(2012年撮影)


 伊原間集落・船越地域は平久保半島の付け根に位置し、東西の陸地幅はわずか300mほどしかありませんが、北側は平久保崎まで10km以上陸地が続いています。


 そのため、この集落の海人達は東西の海を渡る際、平久保崎までう回するのではなく船を担いで陸地を渡ったと言い伝えられています。


 船越の名はこのことからついたとされ、ハーリー行事も競漕そのものより船担ぎの再現がメインとなっています。会場となる漁港入口にはフナクヤ行事の石像もあります。


 2012年度の船越屋ハーリーは午前8時半過ぎに始まり、まずはエイサーの演舞や伊原間中学校による校歌ダンスがありました。


 続いて船越(フナクヤ)行事となり、準備のため参加者、観客が一斉に東の浜に移動します。



 東の浜手前の空き地には2台のハーリー船が置かれてあり、1台目を北部地域の漁業者達、2台目を伊原間中学校の全校生徒が担ぎ上げ、西岸にあるハーリー会場へと持ち運びます。



 船が無事漁港に到着した後は、船越地域と伊野田地域の漁業者対抗による御願ハーリーが行われました。


 地域の方達はお揃いのフナクヤの法被を着ており、絵になります。


 御願ハーリーに続き、中学生や観光客、地域住民による体験ハーリー、五勇士ハーリー、上がりハーリーなどがありました。五勇士ハーリーとは、明治時代の日本海海戦時に敵艦の接近を知らせるため、宮古島から5人の若者達がサバニを漕ぎ、ここ伊原間に上陸したとの故事にちなむもので、通常10名以上で漕ぐハーリー船をわずか5人で漕ぐことが特徴となっています。

開催日
 旧暦5月4日 午前8時半頃から12時頃
メモ
 石垣島北部、伊原間地域の入口にある船越漁港で開催。行事は8時30分頃スタートし、メインとなる船越(ふなくや)行事は9時過ぎ。市街地からは車で30分程度。スペースは狭いが会場周辺に駐車可。
撮影日:
カテゴリ: 八重山