西表島船浮豊年祭

 離島の中の孤島、西表島船浮集落で行われる豊年祭です。(2007年撮影)


 船浮集落は西表島他集落と道路で結ばれていない陸の孤島であり、石垣島から船浮集落を訪れるには、一度西表島上原港に行き、15km離れた白浜港まで送迎バスで移動の上、再度船浮海運の定期船に乗り換えなければなりません。


 豊年祭は13時に始まり、まずは仲良田節や祝いの歌が奉納されます。この歌の奉納は「豊年祭の歌」として式目の1つになっており、祠の前で参加者が輪になって歌ったり、神司が手に太鼓を持って踊ったりと、他の集落には無い特徴があります。


 豊年祭の歌に続き青年達による棒術があります。棒術では、他の集落でも見られるオーソドックスな演舞のほか、五人の若者が一斉に闘う五人棒などがあります。


 棒術終了後は獅子舞です。他の獅子舞では若い男性が獅子を操りますが、船浮ではお婆さん達が出てきて踊ります。


 御嶽での行事の最後は、お婆さん達によるガーリで締めくくられます。豊年祭の歌、獅子舞と、終始踊り続けるお婆さん達は非常に印象的です。


 御嶽での行事が終わり、退場する神司を参列者一同で見送ります。他の豊年祭ではあまり見かけない光景ですが、式目の一つにもなっているところを見ると、他集落のミルク行列のような意味合いがあるのでしょうか。


 神司退場後、公民館前に会場を移し綱引きが行われます。このころから目も開けられないほど猛烈なスコールに襲われましたが、世果報雨とのことで中断せず行事が進められました。


 土砂降りの雨の中五穀の種子授けの儀が行われ、来年の五穀豊穣が約束されます。この儀式は他でも行われるが、船浮では子供達だけで行われるところに特徴があります。また、石垣島の白保地区と同様に武者同士の闘いはありません。


 あまりに雨がひどく、役員以外のほとんどの参列者は雨宿りをしたままでしたが、気にせず綱引きが続けられ全ての行事が終了しました。

開催日
 7月中旬から8月上旬の日曜日に行われることが多い。
時間
 13時から15時30分頃まで
メモ
 行事は豊年祭の歌、来賓挨拶、神事奉納行事、棒術、獅子舞、神司退場、五穀豊穣の儀、綱引きの順で行われる。
 昼間の行事なので、石垣島から日帰りでも見学が可能である。高速船の発着する上原港からから白浜港までは、高速船の発着に合わせ無料送迎バスが運行されており、片道所要30分程度。船浮はそこからさらに船に乗り換え約10分。終了時刻は定期船の時刻にあわせ設定されているようで、2007年度は15時30分発の定期船が行事終了を待ってから出港した。白浜の屋良商店、船浮ふねっちゃーぬ家、ならびに船浮地区のチャーター船業者は当日全て休業していたので、その予定で訪問のこと。
撮影日:
カテゴリ: 八重山