いしゃなぎら結願祭

 石垣島中心部、石垣字会の結願祭です。石垣を方言でいしゃなぎらといいます。八重山で最も人口が密集している地域ですが、結願祭は不定期にしか開催されておらず、今回は6年ぶりの開催となりました。(2014年撮影)



 字石垣の結願祭は、これまで数十年に一度のペースで開催されてきましたが、間隔があまりに長すぎては継承が困難になることから、今後は6年または12年に一度を目途に開催する意向とのことです。

 朝10時、四本の旗頭が会場にそろい行事が始まります。


 太鼓の奉納です。豊年祭では子供達の役目ですが、結願祭では大人が演じます。




 朝10時半、ミルク様が拝所に来訪され、シイヅクリという町内パレードが始まります。


 行列の先頭は、今年の結願祭に合わせ99年ぶりに復刻されたみょうら旗頭です。


 続いてミルク様です。




 その後に婦人部の踊り、ザイ踊り、棒術などが続きます。6年前は石垣字会の本物のアンガマが登場しましたが、今年は婦人部による余興でした。また、6年前のパレードは石垣小学校から宮鳥御嶽の北側を回るコースでしたが、今年は御嶽の海側を一周するコースに変更されました。パレードは1時間ほどで宮鳥御嶽に戻ってきます。



 6年前の結願祭で復活した扇子頭と、今回のみょうら旗頭です。どちらも結願祭にしか登場しませんので、次にお目にかかれるのは早くて6年後です。石垣の結願祭はこれまで約30年間隔で開催されているとのことでしたので、扇子頭がもう一度披露されるとき、私は生きているのだろうかとまで考えたものですが、こんなに早くお目にかかることができるとは夢にも思いませんでした。


 13時から御嶽前での奉納芸能が始まります。前回はパレードが帰着後すぐに始まりましたが、今回は昼休みをはさみ予定時刻にスタートしました。写真は棒術です。


 獅子舞です。


 15時頃、神司の舞で舞台芸能がスタートします。前回はこの時間にもミルク様が会場を一周しましたが、今年は姿を現しただけで、司の舞が終わると帰ってしまいました。


赤馬節です。


 安室流保存会による三線の大斉唱です。


 ハイカジ流・鷲の鳥節です。石垣地区の舞踊の師匠であった、ハイカジおじさんこと故・宮良高演氏の創作舞踊のひとつとのことです。鷲の鳥節の歌詞の通り、若鷲(あやぱに)が誕生して飛び立つ様子を演じます。


 太鼓の段のものです。


 黒島口説、いしゃなぎら口説などいろいろな口説が披露されます。


 地鎮です。ジイピスと発音します。農作業の地固めの様子が再現されたものとのことです。


笛の斉唱です。


 結願とぅばらーまです。八重山を代表する民謡「とぅばらーま」は、通常三線の伴奏と伴に歌われますが、ここではアカペラの野とぅばらーまのスタイルで唄われました。



 18時より、組踊「伊祖の子」が始まります。この組踊は3年前の豊年祭で復活したもので、結願祭では実に119年ぶりの奉納とのことです。組踊は、夫の留守中に実子のみを可愛がり、継子の養育を放棄した継母を、夫が怒って切り捨てようとしたところ、虐められていたはずの継子が嘆願してその場をとりとめ、継母も心を入れ替えるという内容でした。


 組踊終了後、獅子舞も交えて全参加者でモーヤーを踊ります。


 弥勒節を合唱し、お帰りになるミルク様を見送ります。

開催日
 不定期に開催されている。近年では2014年、2008年、1981年、1950年、1923年に開催され、今後は6年または12年に1回程度行う意向とのことである。2014年、2008年の結願祭はいずれも10月26日(日)に開催され、2008年(子年)は旧暦9月28日の己亥(庚子の前日)、2014年(午年)は旧暦閏9月3日の庚午であった。
メモ
 宮鳥御嶽とその周辺で開催される。2014年の結願祭は当日朝8時から朝願い、10時からミルク迎えの儀式、10時30分から11時30分シイヅクリ行列(町内パレード)、13時から15時太鼓・獅子舞・棒術などの奉納芸能、15時から18時舞台芸能、18時から19時組踊、19時半頃モーヤー・万歳三唱の順で行われた。時間や行事内容に多少の違いはあるものの、2008年も流れはほぼ同じであった。
 シイヅクリ行列は、2008年度は宮鳥御嶽北側・石垣小学校沿いを一周して御嶽に戻るコースだったが、2014年は御嶽南側を一周するコースに変更された。また、2008年は15時の舞台芸能開始前にもミルク様の行進があったが、2014年はなかった。開催時刻、シイヅクリ行列のコース等は、両回とも当日の八重山毎日新聞広告に掲載されていた。
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カテゴリ: 八重山