小浜島の旧盆(ソーラ)

 小浜島の旧盆行事です。沖縄では旧暦7月13日-15日の3日間旧盆行事を行う集落が多いですが、小浜島では旧暦7月13日から17日の5日間行われます。中でも15日深夜から16日早朝にかけての行事がクライマックスであり、国の重要無形文化財にも指定されています。(2007年撮影)


 旧暦7月15日、お盆最終日の夜に小浜島入りします。夕食を食べてから集落に出てみると、すでに南、北の2組が集落内の家々を回っていました。


 この行事では、南北それぞれの集団が一軒あたり40分程度滞在したのち次の家へと向かいます。滞在中、移動中に吹かれる笛は小浜島独特のものであり、聴きごたえがありました。早い時間帯には子供たちも参加し、夜遅くになると大人だけになります。22時過ぎ、南北ともいったん解散し小休止となります。


 午前0時、わずか1時間半後に再び人々が集まりだします。この短い休憩時間、見学者にとってはただの休憩ですが、島の方々は自分の家で自分の先祖を送り出す行事をしていたそうですから、とてもお忙しいです。

 日付が変わり、これまで白色であったハチマキが一斉に赤色へ変わり、行事の目的も先祖供養から現世の健康祈願へと変化するそうです。歌詞の意味はよく分かりませんが、行事で謡われる曲の雰囲気もこれまでとは異なっています。


 南北それぞれの集団は再び集落内の家々を回り、夜明けまで宴を繰りひろげます。前日から全く寝ていないというのに、人々の気力は相当なものです。小浜島の豊年祭や結願祭は大変厳粛な行事であり、余所者には近寄りがたい雰囲気がありますが、この盆行事は和やかな雰囲気のもとで行われ、見学者にもフレンドリーです。


 朝4時を過ぎ日が昇る頃になると、訪問先の家が既に眠りについている所もありましたが、集団はそれでも笛と三線を奏で続けます。中には戸を閉めて眠りについているものの、ご先祖様が楽しめるよう、仏壇の部分だけ雨戸を開けている家もありました。


 午前5時頃から化粧をした男性達が再び加わりだし、小浜公民館近くの民家で中道の儀式に向けた練習をします。


 朝6時30分、それまで別々に行動していた南組と北組が公民館横に集合し、メイン行事である中道の儀式が始まります。


 中道の儀式・ミンマンブンドゥルでは、頭巾をかぶり化粧をした人たちが輪になって踊り、この行事をもって長い長い一夜が終了します。あまりの長さに見ているだけでも疲れましたがが、小浜島のお盆行事はあと2日続くとのことですので、本当に恐れ入ります。

開催日
 旧暦7月15日深夜-16日早朝
メモ
 家々を回る行事は旧暦7月15日の深夜から16日早朝にかけ南北2組に分かれ行われる。中道の儀式、ミンマンブンドゥルは小浜公民館前にて16日朝6時半頃より。
撮影日:
カテゴリ: 八重山