黒島豊年祭

 黒島の宮里海岸で開催される豊年祭です。ハーリー競争や砂浜での奉納芸能に特徴があります。(2015年撮影)


 2015年の黒島豊年祭は、台風の影響もなく大変良い天候下で開催されました。また、晴れてはいますが太陽に薄雲がさしていたため、写真の色はきれいにでなかったものの、暑くなくすごしやすい一日でした。



 午前10時半に朝漕ぎの儀式で行事が始まり、砂浜に置かれていたハーリー船を海に入れ、海岸を一周します。



 続いて午前のハーリー競争があり、ウーニーという役の若者達が長老から訓示を受け、船へと向かって駆け出します。



 黒島豊年祭では、午前と午後の2回に分けハーリー競争があります。黒島のハーリーは船漕ぎだけで勝ち負けが決まるのではなく、海岸到着後、ウーニーが陸上を走り、長老のもとに先に到着したほうが勝ちとなります。また、石垣島や糸満のハーリーでは10人乗りの船が用いられますが、黒島では倍大きい20人乗りの船が用いられるとのことです。


 ハーリー終了後は、勝利チームの旗頭の下で巻き踊りがあります。


 休憩時間となり、ぜんざいが配られました。



 12時から奉納芸能が始まり、初めににミルク行列があります。ミルク様は八重山各地の豊年祭にいらっしゃいますが、海辺で行事を行う島は他になく、大変絵になります。


 島内各集落により笠踊り、鎌踊りなどが演じられます。


 黒島豊年祭の奉納芸能の中で、他の島では見られない独特な演目にハディクマイがあります。これはいわばナンパの踊りで、黒い頭巾で顔を隠した女性を男達が面白おかしく誘い出し、どこかへと消えていきます。


 奉納芸能の最後は、青年会による棒術です。足元が安定しない砂浜での演舞ですが、勇壮で型も決まっていました。



 芸能終了後、午前と同じ要領で午後のハーリーがあります。今年の午後のハーリーは今まで見たことがないほど干潮の中での開催となり、船を漕ぐ距離が非常に短いのが印象的でした。


 14時半頃、ハーリー船を陸上に担ぎ上げる世揚げがあり、全ての行事が終了します。

開催日
 新暦7月最終日曜日、またはその前後の日曜日に開催されることが多い。
時刻
 10時30分頃から14時30分頃まで
メモ
 新暦7月最終日曜日の開催を基本とし、旧暦の配置または潮の干満等の理由により、その前後の日曜日に開催されることもある。

 石垣・黒島間の定期船は通常1日5往復しかないが、当日は祭りの開始終了に合わせ臨時便が数便運行される。牛まつりのピストン運行ほどの本数はないので、時刻等は開催日間際の八重山毎日新聞で確認すること。会場となる宮里海岸は黒島港から2kmほど離れているが、例年当日のみ船の発着に合わせ送迎シャトルバスが運行されており、部外者・日帰り観光客でも利用できる。会場内には飲み物のみの売店が設けられるが昼食の販売はなく、会場周辺の飲食店は全て休業している。
 炎天下砂浜での開催となるので、熱中症対策には十分留意すること。
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撮影日:
カテゴリ: 八重山