白保豊年祭

 石垣市郊外、人口千五百人ほどの白保集落で行われる豊年祭です。稲作の種まきから収穫までの過程を演じた「稲の一生」は、他の集落では見られない独特の演目です。(2014年撮影)


 ムラプール前日のオンプールでは、21時すぎから集落内四ヶ所の御嶽にて余興や巻き踊りが行われます。


 ムラプールは、16時半頃旗頭奉納でスタートします。


 続いて中学生男子による鐘・太鼓があります。



 17時ちょうど、ミルク様の一行が入場します。ミルクの役を務めることができるのは孫の代まで三代に渡って健在な一家の主のみで、後ろに続くのは皆その子孫とのことです。



 1班は種まきの様子を演じます。先頭で鎌を振り回すおじさん達は、この道二十数年、ずっと同じ役をされているベテランとのことです。

 今年は稲の一生の開始と同時に、ユガフ雨、、とは言い難いほどのスコールに見舞われ、ほとんどの観客は避難してしまいました。それでも祭りは中断することなく進められます。


 1班の水牛さんです。



 2班の胡蝶の舞です。この頃雨足がひどくなり、音響が故障するハプニングがありました。


 3班は収穫から脱穀、精米です。


 4班は収穫した俵を奉納する様子を演じ、ヨイシーヨイシーの掛け声に合わせ、大きな俵を運びます。



 4班の後尾には、水牛や変なおじさん?が水浴びする浴槽があります。ここにいる水牛さんは、観客、特にカメラマンには好んで水をかけますので気をつけましょう。


 最後尾の5班は、ヘリコプターによる害虫駆除です。かつて稲の一生は4班で終わっていたそうですが、人口増加・集落の拡大とともに5班が創設され、ヘリコプターを使用した近代・未来の農業が演じられるようになったとのことです。設定は害虫駆除ですが、機長さんは農薬ではなくお餅を会場に撒きます。


 白保青年会のダンスです。




 パレードが終わると旗頭奉納とツナヌミンの時間となります。白保では他集落のような武者同士の戦いはなく、豊作の種子授けのみ行われます。



 ムラプールの最後は、大綱引きです。

開催日
 旧暦6月末頃(新暦の7月下旬から8月上旬)に開催されることが多い。

時間
 オンプール:21時頃から24時頃まで、ムラプール:16時30分から20時30分頃まで
メモ
 開催日は八重山各地域の豊年祭で最後の開催となることが多く、旧暦5月上旬の神行事で正式決定される。宮良の豊年祭より後に行うことと、ミズのつく日には開催しない(四ヶ字の開催日である癸や、壬のつく日には開催しない)ことは習慣として決まっているそうだが、これすらも絶対ではなく、開催日についての厳密な決まりは無いようである。
 オンプールは嘉手苅、真謝、波照間、多原御嶽、ムラプールは飾墓御嶽前にて開催される。オンプールでは各御嶽にて舞台芸能や巻踊りなどが行われる。真謝御嶽、波照間御嶽での行事が比較的大規模で、多原御嶽の行事が一番小規模である。
 ムラプールは公称17時開始だが、これはミルク行列が始まる時間で、実際には16時半頃旗頭奉納が始まる。ムラプールのパレードは国道390号側から海側に向かって進むので、写真撮影は海側の受付所前付近で行うと良い。ムラプールの写真撮影は完全逆光となる。会場周辺には駐車スペースが無いが、少し離れた場所には路上駐車可。市街地からはタクシーで片道2,000円前後。路線バスは市街地・空港から30分間隔で運行されており、行事終了後にバスで市街地に移動可能。集落内に駐車スペースの確保は困難。
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撮影日:
カテゴリ: 八重山